概要
丹波自然運動公園の無料休憩室にアスベスト含有の吹付け材が施工されており、経年劣化によりアスベストの飛散の恐れがあった。(4月4日の記事)京都府は、4月16日に休憩室の空気中のアスベスト濃度測定を実施した結果を公表した。測定結果は、測定下限値の0.18本/L未満であり健康への影響はないとしている。そのため、職員や利用者に健康診断の受診は呼びかけないとした。
休憩室の再開には、天井に施工されている吹付けアスベストを除去し、安全性を確認した後に利用を再開する。
既存施設に吹付け建材等の把握の重要性
京都府の丹波自然運動公園の例は一部過ぎません。吹付けアスベストについては、国から何度も使用実態調査の通知がでており、把握され除去等の対策がなされていると思われがちである。当社で既存施設の吹付けアスベスト等の把握調査を行なった施設では、吹付け建材等の発見、経年劣化や損傷した吹付け建材等が見つかるケースが多くあります。
当社では、今の既存施設におけるレベル1の吹付けアスベストやレベル2の保温材等の使用実態調査が重要と考えます。平成26年6月からは、レベル2建材である保温材等の規制が強化されて、レベル2建材の使用実態の把握、劣化・損傷によりアスベストの飛散の恐れがある場合には除去等の対策が必要になりました。平成26年のレベル2建材の規制強化後も、各省庁から公共施設、病院、学校、社会福祉施設、農業関連施設などにレベル1,2建材のアスベストの使用実態の把握調査の通知も出ています。