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神奈川県民ホールの天井裏アスベストの一部破損

概要

神奈川県民ホールの6階天井裏に施工されていた吹付けアスベストについて、「囲い込み工法※」されていたが建材の一部分に破損が確認された。

その後、6階部分の吹付けアスベストのアスベストの有無の分析調査とアスベストの飛散状況の有無等の確認作業を進めた。

確認調査では、吹付けアスベストにはアモサイトが検出された建材が見つかり、6階の部屋などでアスベスト飛散の有無を確認するために空気環境測定を行なった結果は、低い濃度であり「囲い込み」の密閉状態状態は問題ないという結果であった。その後、6階部分の利用を再開することとなった。

 

※「囲い込み工法」・・・既存の吹付けアスベスト等をそのまま残した状態で、吹付けアスベスト等が露出しないように成形板で覆う工法。

「囲い込み工法」や「封じ込め工法」後の問題

神奈川県民ホールと同様なケースはあります。既存の建物に施工されている吹付けアスベスト等を除去をせずに、既存の吹付けアスベストを「囲い込み工法」や「封じ込め工法」で飛散防止処置をした建物は多くあります。

「囲い込み工法」や「封じ込め工法※」は、アスベストを除去を行なっていないのでアスベストが残存しています。それの工法を行なった際には、施工状況の定期的な確認やアスベスト粉じんの飛散の有無について室内空気環境測定による確認を行う事が望ましいと考えます。

「囲い込み工法」や「封じ込め工法」ではアスベストを除去はしていないので、経年劣化によってアスベストの露出や飛散する可能性があります。飛散する可能性が高い場合には、アスベストの除去が必要となります。

 

※「封じ込め工法」・・・既存のアスベスト等を薬剤を散布することに固化させて、アスベストが飛散しないように封じ込め工法。

吹付けアスベストの補助金制度の利用

建物にはまだまだ吹付けアスベストが残っているケースがあります。

吹付けアスベストの分析や解体に国からの補助金制度を利用することも出来ます。(但し、自治体によっては補助金制度が無いところもあります。)アスベストの分析調査には100%(上限25万)の補助金を活用出来ます。補助金制度を活用するには、「建築物石破含有建材調査者」の関与が必要となります。当社には「建築物石破含有建材調査者」が在籍しており、分析調査を行うことが出来ます。

 

アスベスト補助金制度の詳細についてはこちらになります。

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