アスベスト採取方法とばく露対策


アスベスト採取方法-目次-

1アスベスト試料採取の準備

2アスベスト試料採取の方法

3アスベスト採取試料の保管・記録

4採取者のばく露対策について



1.アスベスト試料採取の準備

 試料採取にあたっては、アスベスト含有の可能性があるので、保護具(防じん服、防じんマスク、手袋、保護メガネ等)を着用し、対象試料を湿潤化してから試料採取を行う必要があります。

試料採取時に必要な道具リスト

 試料採取時には、下記の道具が必要になります。

  1. チャック付きビニール袋(二重梱包)
  2. スクレーパー
  3. カッター
  4. 手袋(使い捨てが望ましい。)
  5. 飛散防止材(水に洗濯のりを混ぜたものでも代用可)
  6. 防塵マスク (国家検定品でできるだけ性能の良いもの)
  7. ゴーグル(防じんタイプ)
  8. 防塵服  ※全ての採取作業に必要では無いが、レベル1、レベル2建材は必須
  9. HEPAフィルター付き掃除機


2.アスベスト試料採取の方法

  • 試料採取時は、保護具を着用し、試料採取箇所を湿潤化しから代表とする試料を採取して下さい。
  • 試料採取部位からの粉じんの飛散や対象試料の落下を防ぐために、採取部位を養生してから作業を行って下さい。
  • 試料採取後は、周辺をHEPAフィルター付き掃除機で清掃を行って下さい。

建材毎の試料採取について

折板裏断熱材の試料採取の様子
折板裏断熱材の試料採取の様子

・吹付け材:レベル1

 

 1箇所10㎤程度を3箇所以上を採取し、ひとまとめにして1試料とする。

 

・保温材・断熱材・耐火被覆材:レベル2

 

 基本的には吹付け材と同様に取り扱う。

 

・成形板等:レベル3

 

 3箇所以上から100㎠程度を採取し、ひとまとめにとして1試料とする。

 

・建築用仕上塗材等

 

 1箇所10㎤程度を3箇所以上を採取し、ひとまとめにして1試料とする。

 

試料採取時の注意点

  • 採取建材については、下地が確認できるまで、躯体の最深部まで試料採取を行って下さい。

  • 安易に同一建材と判断せずに、色の違いや年代等を判断して、同一建材か適切に判断して下さい。

  • 採取場所毎に採取用具を洗浄し、手袋は使い捨てのもを使用して、他の場所の試料が混入しないように十分注意して下さい。

  • 建築用仕上塗材の試料採取時に、躯体がコンクリート部か成形板によって分析結果が異なりますので、注意が必要になります。

3.アスベスト採取試料の保管・記録

・採取した試料については、採取箇所毎にチャック付きビニール袋で保管してくさだい。

・採取した試料については、下記の試料情報を記載し、チャック付きビニール袋に添付して下さい。

  • 建物名
  • 採取場所
  • 採取部位(天井・壁・床など)
  • 採取年月日
  • 採取判断者名(所属先、氏名、資格等)
  • 採取者名(所属先、氏名、資格等)

4.採取者の健康管理について

アスベストの採取作業は石綿を試験研究のため取り扱う作業になると、石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアルに記載されています。採取時に石綿作業主任者は必ずしも配置する必要はありませんが、安全確保のため関与することが望ましいとされています。また、採取の実施はアスベストにばく露する可能性があるため、健康診断が年2回必要になります。