大気汚染防止法で規制するアスベスト含有建材は、下記のようにレベルで分類します。
レベルの分類 | レベル1 | レベル2 | レベル3 |
建材の種類 |
石綿含有吹付け材 |
石綿含有保温材 石綿含有断熱材 石綿含有耐火被覆材 |
その他石綿含有建材 (成形板等) 建築用仕上塗材※ |
発じん性 | 著しく高い | 高い | 比較的低い |
使用箇所の例 |
・耐火建築物、準耐火建築物の梁、柱、デッキ裏等の耐火被覆用の吹付け材 ・ビルの機械室、ボイラー室、空調機械室等の天井壁等の吸音、結露防止用の吹付け材
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・ボイラー本体、配管等の保温材 ・建築物の柱、梁、壁等の耐火被覆材 ・煙突用断熱材、屋根用折板屋根断熱材 |
・建築物の天井、壁等に成形板、床のタイル等として施工 ・屋根材としてスレートなど ・外壁・内壁の建築用仕上塗材の下地調整材 ・外壁・内壁の建築用仕上塗材 ・建築用下地調整材 ※建築用仕上塗材はレベル3相当の扱い |
【商品名】
【製造時期】1956年~1975年
【商品名】
【製造時期】1961年~1987年
【商品名】
【製造時期】1970年~1989年
その他石綿含有吹付け材
・ケニテックス
・エコニー・キックス
・ブォルキンPVF
平成26年6月1日から「石綿障害予防規則」が改正されいます。アスベスト含有の「保温材・断熱材・耐火被覆材」が損傷や劣化などで石綿粉じんが飛散するおそれがある場合には、建材の除去、封じ込めが必要になります。
石綿障害予防規則の改正に伴い、病院や学校、公共施設、農業関連施設に「アスベスト使用実態調査」の調査通知が各省庁からでています。
【商品名】
【製造時期】1963年~1997年
【外壁仕上塗材の種類】
【内壁仕上塗材の種類】
【建築用下地調整材】
※【製造時期】については、国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」からの情報を参考に記載してあります。
※あくまでも目安の製造時期になりますので、調査していく中で竣工年や改築年などの情報等の詳細な調査や分析が必要となります。
※建材の製造終了時期から、建材や商品の在庫を考慮して、製造時期からプラスで2~3年までは含有している可能性を考慮する必要があります。